日々子育てに向き合う親御さんは、「子供が言うことを聞かない」、「思い通りに物事が進まない」などイライラすることが多いのではないでしょうか。
しかし、本当は穏やかな気持ちで生活がしたいですよね。
自分はなぜイライラしているのか、自分が感じている感情はどこから来るのかを把握しておくことは大切なことです。
そこで今回は、そんなイライラの原因を知り、スッキリ解消したい方におすすめの「書き出し解決法」をご紹介します。
「子育てのイライラを手放してスッキリ解消!5つの手順とは」
子育てのイライラを手放し、スッキリ解消するための手順は以下の5つです。
① 準備するもの
ノートとペン、もしくはスマホのLINEアプリです。
ノートに書き出す方法もありますし、LINEアプリの方が使いやすい方は、自分だけのグループトークを作って、そこに打ち込みます。
これらは自分のイライラを知って解決までをサポートしてくれる道具になります。どちらでも使いやすい方をお使いくださいね。
② ゴールを決める
まず、ノートやLINEアプリにゴールの時の気持ちを書き出します。
「こうなっていたらいいな」「こんな気持ちで1日を終えたいな」「こんな子育てができたら最高!」「こんなママ(パパ)になっていたらいいな」と思うことを素直に表現しましょう。
(例)
「スッキリして笑いたい」
「子供を笑顔で抱っこしたい」など。
③ イライラしたことの中身を知る
イライラした出来事や感じた気持ちを、全て箇条書きで書き出していきます。
(包み隠さず、同じ言葉を繰り返してもOK)
全て書き出したら、事実には下線を、感情や解釈には波線を引き、二つのことを仕分けします。LINEアプリを使われる場合は、どんどん打ち込んで送信したり、スタンプを使ったりしても良いですね。
(例)
子供がコップのお茶をこぼした(事実)→下線
「なんでこぼすの!!」「手間が増えてイラッ!」「んもー!最悪!!」(感情や解釈)→波線
※イライラしたことには、必ず起きたことやきっかけ(事実)と、その時に自分の頭をよぎったことや心に沸いたこと(感情や解釈)が両方含まれています。これらをここで仕分けしましょう。
④ イライラの原因を知る
③で仕分けたものをチェックしながら、自分はどうしてイライラしたのか、感情や解釈の部分を見ていきます。
その中から、
「これは本当だろうか?」
「もしかして自分がやらなきゃいけないと思っているだけかも知れない。」
と思われるもの(思い込みや固定概念)を見つけていきます。
また、自分が普段使っている言葉の定義を考えるのも良いです。
(例)
「手間が増えてイラッ!」(感情や解釈)の部分を見る。
「手間」ってなんだろう?(言葉の定義を考える)
「この“手間”と感じることは、自分じゃないとできないことだろうか?誰かに頼めることではないだろうか?」(思い込みや固定概念を見つける)
⑤ 今からできることを知る
上で見えたイライラの原因で、自分が今から「手放せるもの」「人に頼れるもの」「もっと楽にできる方法」「自分目線で伝えられること」を探していきます。
(例)
手間…コップをのける、ふきんを取ってくる、服
→これは他の子に頼める。もしくは夫に頼める。(人に頼れるもの)
→そもそもコップを倒れにくい滑り止めがついているものに代えてみる。(楽にできる方法)
→こぼすことを想定して、ふきんやキッチンペーパーを常にすぐ近くにスタンバイさせておく。(ふきんを洗うのが手間なら捨てるタイプのキッチンペーパーを使う。)(楽にできる方法)
→子供に自分の想いを伝える。「こぼされると、ママは(パパは)いやな気持ちになるんだ。」(自分目線で伝えられること)
例のように一つずつ探ってみると、今からできることが分かってきます。これを実行していけば、イライラが落ち着いていくことでしょう。
「イライラを解放!子育てがもっと楽になる「書き出し解決法」まとめ
子育てのイライラを解消する「書き出し解決法の5つのポイントをお伝えしましたが、いかがでしたか。
大事なのは、自分が感じたことを知り、受け止めることです。
そして「どんなところにイライラするのか」「自分がどんなことならできるのか」「どんなことはいやなのか、やりたくないのか」「自分は何を伝えたいのか」を知ることです。
知ったら、自分の目線でもっと気楽にできる方法を試してみましょう。
「気がのらないことは頑張らない」「やめることを選ぶ」のも一つの方法です。
そして「いやだと感じた気持ち」「嬉しいと感じた気持ち」を子供に知ってもらうことも大切です。
すぐには理解できなくても、改善できなくても、子供たちの耳には残っていることでしょう。
また、一度で改善しようと期待しないこと。
何度も繰り返し練習することで、徐々に自分と向き合うことができ、子育てのイライラを手放せ、解消しやすくなっていくでしょう。
子供達も同じです。一度で寝返りができなかったように、何度も何度も親御さんの気持ちを聞いて、少しずつ親御さんとのコミュニケーションが上手になっていくはずです。
ぜひ実践してみてくださいね。
よりHappyな子育てができるよう、応援しています。