「保育園決まったからミルクを飲めるようにしなくちゃ!」と練習を始めてみたら、まったく飲めない…。どうしよう…。
この時期に多い相談です。

  • ミルクが飲めないと保育園に入れない?
  • どうしたら飲めるようになるの?
  • 飲めなかったらどうなるの?

そんな悩みに、保育士がお答えします!

哺乳瓶でミルクが飲めないと保育園に入れない?

答えはNO!
ミルクが飲めないから保育園に入れないという事はありません。
ただし、練習はお願いしたいです。

離乳食が始まっていない子は、ミルクが飲めないとお迎えまで何もお腹の中に入っていない状態になってしまうからです。
それでは預けるパパやママも心配になってしまいますよね。

では、どうやって練習したらいいのでしょうか。

0歳児が哺乳瓶でミルクを飲むのを嫌がる理由

そもそもどうしてミルクが飲めないのでしょうか。
その理由を5つあげてみます。

1.ミルクの味が好きではない

ミルクはメーカーによって微妙に味が違います。
味覚は胎児の頃から発達しているので、ミルクの味にも好みがあるようです。

2.ミルクの温度が熱い、又は冷たい

ミルクの温度は人肌が適温とされています。
飲んでる間に冷めてしまったり、人肌だと思ってあげたミルクが熱かったりすると飲まなくなることもあります。

3.哺乳瓶の乳首の感触が苦手

ゴムの感触が苦手な赤ちゃんもいます。
また、おっぱいと哺乳瓶では、飲むときの口の動きが違うのも原因の1つです。

4.乳首の大きさが合ってない

乳首には様々な種類があり、大きさや穴の形も違います。
サイズが合わないためうまく飲めないことが、哺乳瓶嫌いに繋がります。

5.飲む体勢が気に入らない

赤ちゃんにも個性があります。
頭の位置や体の向きなど、体勢が気に入らずに泣き出すことがあります。

上記のような理由が、ミルク嫌いのきっかけになっていることが多いです。

哺乳瓶で飲めるようになるにはどうすればいいの?

嫌がる理由が分かったら、早速練習をしてみましょう。
ここでは赤ちゃんがミルクを飲めるようになるための方法をご紹介します。

練習方法1:ミルクを変えてみる

ミルクの味が苦手なようなら、違う種類のミルクを試してみましょう。商品サンプルやモニター募集などを利用するのも手です。また完母の場合、哺乳瓶に搾乳した母乳を入れたら飲めた!ということもあります。

練習方法2:ミルクの温度を変えてみる

適温とされている人肌温度。でも、赤ちゃんによって好みがあるようです。
熱めに作って、冷める過程で試していくと無駄なくチャレンジできますよ。

練習方法3:乳首を変えてみる

乳首の感触や形、穴の大きさに慣れず嫌がる場合もあります。
哺乳瓶の閉め方でミルクの出方が変わるので、うまく吸えない時には少し緩めに閉めてあげると飲めたりします。

練習方法4:飲む体勢を変えてみる

ミルクを与えるときは抱っこをして顔を見て…と書いてある育児書が多いですが、それが苦手な赤ちゃんもいます。
床にゴロンと横になったり、クッションや膝にもたれかかって飲んだり、赤ちゃんが好きな体勢で飲んでみましょう。

練習方法5:お腹がすいて泣いた後にあげる

「お腹すいてる時って何でもおいしいよね〜」って思うことないですか?
赤ちゃんも、お腹がすいたら飲めることって多いんです。逆に、泣きすぎて飲めなくなることもあります。そういう時は、ご機嫌な時に試してみてください。

0歳児がミルクを飲めない時の保育園での対応は?

練習しても飲めないまま入園を迎えたら…
心配になりますよね。

実際に哺乳瓶が使えないまま入園してくるお子さんもいます。
そんな時に保育士はどういう対応をしているのでしょうか。

保育士をかえる

ミルクを飲ませる相手が変わると飲めることもあります。人見知りの強い子には、どの保育士がいいか探るチャンスにもなっています。

場所を変える

外が見える場所や空いている部屋など、違う環境にすることで気持ちを切り替えることができます。ゆったりと安心して飲める場所を探します。

哺乳瓶以外のもので飲ませる

乳首の感触が苦手な子に有効です。スプーンやストロー、マグマグなどで挑戦してみます。自宅で普段使っているものをお借りすることもあります。

哺乳瓶でミルクが飲めなくても心配は不要!

この記事では、0歳児の哺乳瓶嫌いについてお伝えしました。
保育士をしていると「赤ちゃんを保育園に預けるときに、哺乳瓶でミルクが飲めなかったらどうしよう」と悩んでいるママにたくさんお会いします。

でも心配は無用です。
お腹がすいたら飲むようになることが多いです。
保育士が試行錯誤しながら飲める方法を見つけるので、信頼して任せてしまいましょう。

ただ、園によって対応はまちまちです。
入園面談で相談しておくと安心ですね。