子どもから大人まで多くの人を惹きつける水族館。私自身も現在小2の息子と一緒にさまざまな水族館に行く中で、生きものたちに癒されるだけでなく、子どもならではの楽しみ方があることに気付きました。
この記事では、
●水族館のお楽しみポイント
●小学生の息子と水族館で楽しむために実践してみたこと
をお伝えします。
最後に、年4回は水族館へ行く私の関西圏でおすすめする水族館も紹介するので、お出かけの参考にしてみてくださいね。
子どもの好奇心をくすぐる!水族館のお楽しみポイント
水族館にはさまざまな魅力があります。子どもと行くからこそ、純粋に発見を楽しめたり、興味をもてたりする部分も多いです。
ここでは、子どもと行く水族館の楽しめるポイントを4つお伝えします。
海の生きものを間近で見ることができる
普段は図鑑や映像でみる生きものが間近に見られる感動は何ものにも代えがたいですね。「こんなに大きいの!?」と近くに行くことでその迫力を体感できます。
近くで見るからこその気付きもたくさんあります。たとえば、生きものの毛並みを近くで見て「意外とごわごわしてる」「つるっとなめらかな感じ」など水槽越しに伝わる生きものの姿を心ゆくまで観察。「触ったらどんな感じだろう?」と想像力を働かせて楽しみ、ますます生きものへの興味が深まるのです。
大迫力のショーを楽しめる
水族館の醍醐味とも言える生きもののショー。生きものと飼育員さんの息の合ったパフォーマンスに目を奪われますね。ボールを投げたり水中ジャンプをしたり、生きものの身体能力の高さに驚かされます。
「アシカはあんなに素早く動けるのか!」などとショーならではの発見もあります。また、水族館ごとに音楽に合わせたパフォーマンスや演出の工夫があり、ショーの一部に参加させてもらえることも。感動的な体験になり思い出に残ること間違いなしです。
生きもののエサやりを体験できる
ごはんの時間を見学やえさやりの体験も、発見と驚きの連続。「あんなにたくさん魚食べるの?」「いつも自分が食べてるのと同じ!」など会話も弾みます。同時に子どもなりに生きもののお世話をする大変さを感じる様子もありました。
このようなプログラムを通して生きものの可愛さを楽しめるだけでなく、生きものと飼育員さんの絆を垣間見ることもできるでしょう。生きものを人と同じ命をもつものと感じ、大切にする気持ちが育まれます。
地域の海や川の生態を知るきっかけになる
水族館によっては、周辺の海や川を再現しその生態を学べる展示があります。「え、ここにこんな魚がいるの?」と驚いたり「自分の家の近くの川にはどんな生きものがいるのだろう」と関心を持ったりします。子どもにとって、生きものが身近に暮らしていると感じられる体験になるでしょう。
また、川や海にまつわる環境問題に触れる機会にもなります。そこに住む生きものにとってきれいな環境を保つことがいかに大切かを知るきっかけになるほか、親子で普段話さない話題についてコミュニケーションをとるチャンスにもなりますね。
水族館で子どもの「やってみたい」を引き出す楽しみ方
水族館に行って、生きものに癒されるだけでなく、子どもの「知りたい」「やってみたい」を引き出し、思い出に残るようなことができないかなと思うようになりました。
そこで、現在小2の息子と実際にやってみたことをご紹介します。
生態観察クイズをつくる
親子で盛り上がったのは生きものに関するクイズ大会です。
水族館に行く前に、どんな生きものがいるかを事前にホームページなどでチェックします。行く道中で「イルカは何を食べるの?」「ラッコって陸上を移動できる?」などこどもが疑問を感じたり、自分自身が知りたいと思ったりしたことを話しておくのもいいですね。事前に情報を知っておくことで、子どもが興味をもちそうなポイントを見つけやすいです。
水族館の中では展示横の説明を見ながら、クイズを出します。たとえば「イルカの目はどこにあるでしょうか?」子どもは観察ポイントが分かるので、漠然と見て終わることはありません。「こんな風になってるんだ!」などと新たな発見が盛りだくさんです。
水族館によっては、探検マップやスタンプラリーなどが用意されており、生きものを発見したらシールを貼り、観察してクイズに答えるなど館内を回りながら楽しむことができます。見つけたらぜひ購入してみることをおすすめします。
水族館をまわるスケジュールを一緒にたてる
水族館には生きもののご飯タイムや、ショーなどのイベントがあります。特に開催時間が決まっていて、自分が絶対に見たいと思うものはチェックして行動しないといけません。
そこで我が家では、学校の授業で時計の勉強をはじめた1年生のときに、一緒にスケジュールを立ててみました。館内地図とショーなどのスケジュールを家で印刷。「ラッコのご飯タイムは絶対見たいから11時にはここ」「終わったらご飯食べてそのあとはアシカのショー見よう」などと自分で考えてスケジュールを組み立てていきました。
息子は、自分が考えたルートで回ることで達成感を感じられた様子。物事を順序立てて考え時間配分も考慮しながら予定を立てることは、子どもの考える力を養ういい機会になりました。急な予定変更があるなど、上手くいかないことも良い経験になったようです。
関西のおすすめ水族館3選
息子と水族館に行くようになり、水族館ごとの特色を発見することができました。日本での飼育数が少ない貴重な生きものを見れたり、展示をより楽しめるよう工夫がされていたり…事前に情報を知ってから訪れると、より一層楽しめます。
ここでは、関西圏のおすすめ水族館とそれぞれのおすすめポイントをご紹介します。
鳥羽水族館
三重県鳥羽市にある鳥羽水族館。約1200種の生きものが暮らしており、日本最大級の展示数を誇ります。貴重な生きものを見られるのが特長の一つで、ジュゴンに会えるのは日本で鳥羽水族館だけ!ラッコも鳥羽水族館と福岡県にあるマリンワールド海の中道でしか見ることができません。
ラッコが餌を食べるお食事タイムは必見。飼育員の方と息の合った様子、可愛いしぐさを見ることができます。また、さまざまな芸を披露してくれ、こんなことができるのか!と驚くばかりです。
また鳥羽水族館は順路のない水族館と言われ、好きな生きものへ一直線に会いに行けます。息子がまわる順番を考えたのはこの鳥羽水族館。会いたい生きものに会えるように、時間が足りなくならないようにと一生懸命つくったスケジュールで大満足な一日を過ごしました。
とにかく、たくさんの生きものに出会いたい方におすすめです。
名称 :鳥羽水族館
住所 :三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
アクセス :JRおよび近鉄鳥羽駅から徒歩約10分
営業時間 : 9:00~17:00(最終入場16:00)※夏期は8:30~17:30
定休日 :年中無休
電話番号 :0599-25-2555
料金 :大人2,800円 小中学生1,600円 幼児(3歳以上)800円
公式サイト:https://aquarium.co.jp/
京都水族館
京都府京都市にある京都水族館。国の天然記念物であるオオサンショウウオを見られるのが最大の見どころです。
世界最大の両生類と呼ばれるオオサンショウウオの「大きさはどれぐらいなのか?」を、ぜひ体感してみてほしいです。生態や成長の過程の展示も豊富で、オオサンショウウオのことを深く知ることができるでしょう。
また、ケープペンギンの展示はペンギンたちを身近に感じられる工夫がされています。「ペンギン相関図」があり、ペンギンたちの恋模様や友人関係、飼育員さんとの関係などが細かく記されています。その関係性を思い浮かべながらペンギンたちの様子を見ると、より愛おしく感じられ、家族でも大盛り上がりです。
ペンギンたちは京都の地名などにちなんだ名前がつけられており「プールが大好き」「けんかっ早い」などそれぞれの特徴も紹介されています。思わずくすっと笑ってしまうものも多く、飼育員さんのペンギンたちへの愛がひしひしと伝わります。
ペンギンの”人間”模様をのぞいてみたい方におすすめです。
名称 :京都水族館
住所 :京都府京都市下京区観喜寺町35-1
アクセス :JR嵯峨野線梅小路京都西駅より徒歩7分 JR京都駅からバス10分、徒歩15分
営業時間 : 日によって変動あり
定休日 :なし(年中無休 施設点検などで臨時休業する場合あり)
電話番号 :075-354-3130
料金 :大人2,400円 高校生1,800円 小・中学生1,200円 幼児(3歳以上)800円
公式サイト:https://www.kyoto-aquarium.com/index.html
海遊館
言わずと知れた世界最大級の水族館である海遊館。海遊館は深さ9mにも及ぶ太平洋水槽を中心に10の地域の海を展示する水槽が配置されています。入場すると長いエスカレーターで一気に8階まで登り、下りながら生きものたちをさまざまな角度から楽しめます。
中央に配置された太平洋水槽にはジンベエザメが住んでいます。巨大な水槽の中を悠々と泳ぐジンベエザメの姿は圧巻です。この水槽も、複数階にまたがり展示されており、上から見下ろしたり、海底側から眺めたりしながら楽しめます。同じ水槽でも見る場所によって違う見え方を体感できるのはおもしろいですね。
海遊館には海遊館探検隊「すたんぷノート」が販売されています。「すたんぷノート」は館内の至る所にあるスタンプを探しながら、ゴールを目指すお楽しみグッズ。探検している気分で海遊館内をまわることができ、子どもの探求心も満たされます。
探検家気分で、太平洋の壮大さを感じたい方におすすめです。
名称 :海遊館
住所 :大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
アクセス :大阪メトロ中央線大阪港駅より徒歩5分
営業時間 :日によって変動あり
定休日 :年に1度メンテナンスのための休館日あり
電話番号 :06-6576-5501
料金 :大人(高校生、16歳以上)2,700円 小中学生1,400円 幼児(3歳以上)700円
公式サイト:https://www.kaiyukan.com/
子どもの「やってみたい」を引き出し充実の時間を
この記事では、子どもの好奇心を刺激し「やってみたい」気持ちを育む水族館の楽しみ方をご紹介しました。
ちょっとした工夫をプラスすることで、水族館がより一層楽しい場所になること間違いなし。今回は小学2年生の息子との例をご紹介しましたが、年齢によって楽しみ方や興味を持つことは変わります。子どもの成長に合わせて、水族館を満喫できる工夫を考えていきたいですね。
魅力たっぷりの水族館で、子どもと忘れられない思い出を作りましょう!