ママの再就職を成功へと導く面接必勝法~想定問答集作り~

再就職活動中のママの中には、面接の連絡が来たものの、「面接官の質問にうまく答えられるかしら」「なんだか緊張しそう」と、ちょっと心配になっている人もいるのでは?

そんなママにおすすめのが、面接の想定問答集を作って面接の練習をすること。面接官からよく聞かれる質問や言ってはいけないNGワード、面接官の印象をよくする方法などを紹介するのでしっかり対策して臨んでくださいね。

再就職活動中のママが面接の前に対策を立てるべきポイント

想定問答集は、面接で緊張することなく、落ち着いて答えられるように導いてくれる「再就職への羅針盤」。

まずは、専業主婦のママに面接でどんなことが聞かれるかを想像し、自分なりの想定問答集を作ってみましょう。パソコンに入力して印刷したり、紙に書いたりするのがお薦めです。

質問の答えは、だらだらとせず、簡潔にまとめること。完成したら、答えをすらすらと言えるよう何度も声に出して練習します。

ポイントは、企業はどんな人を採用したいと思っているのか、面接官の立場になって想像してみることです。応募した企業のホームページを見てどんな仕事をしているのか、どんな風土の会社なのかを確認しておくのも重要です。

面接の想定問答集作り:面接官からよく聞かれる4つの質問

面接で聞かれる定番の質問と回答例を紹介します。自分の場合はどのように答えるのがよいのかを考えてみてください。

①なぜこの会社を志望しましたか?

その会社を選んだ理由だけでなく、自分の経験やスキルがどんなところで生かせるのか、どんな仕事をしてその会社の役に立ちたいと思っているのか、意欲もアピールしましょう。

回答例 「前職では、外国雑貨のセレクトショップで販売員をしました。接客やレジ打ち、商品管理などの経験は、御社が運営される子ども服ショップで役立つと思っております。子どもを持つ母親としての視点を生かし、皆さんと共にお客さまに喜ばれる店づくりを行ってまいります」

②自己PRをお願いします

これまでどのような仕事をしてどのような成果を上げてきたのかを、具体的な数字、上司や同僚からの評価を交えて話すと効果的です。

回答例 「営業事務として、問い合わせの多い物件について資料をファイリングし、いつでても取り出せるようにしました。その甲斐もあり、顧客からの問い合わせにすぐに対応できると、営業担当者から喜ばれました」

職歴以外にも、仕事に生かせると思えるものはアピールしましょう。

例えば、子ども会でイベントを企画したことがあれば企画力
パソコンで家計を管理しているのであればパソコンスキルを持っていることが分かります。
几帳面で整理整頓が得意なども、仕事ができる印象を与えます。

③子どもが急病になったらどうしますか?

両親やご近所さんなどに子どもを預かってもらうなど、周囲の協力体制をつくっておくと、面接官の印象が上がります。組織の一員として責任を持って仕事に取り組もうとする姿勢が伝わります。

各自治体では、病気の子どもを預かってくれる「病児デイケアルーム」があります。近くに頼れる人がいない場合は、事前に利用登録しておくといいですね。

回答例 「業務に支障を来たすことのないよう、すぐ近くに住む両親に子どもの世話を頼んでいます」「病児デイケアサービスで預かってもらえるよう利用登録をしています」

④残業はできますか?

「できません」で終わるのではなく、前向きな姿勢をアピールします。どうしても残業が難しければ、その理由をきちんと伝えることが大切です。

残業がどれぐらいの頻度で発生するのかを面接官に尋ねるのもアリ。その会社で本当に自分が働き続けられるのかを判断する材料になります。

回答例 1時間程度の残業であれば可能です」「繁忙期など、あらかじめ残業が発生することが分かっていれば、家族に頼むなどして調整できます」

面接の想定問答集作り:再就職活動中のママが面接で言ってはいけない3つのNGワード

面接は、自分という人となりや、これまで培ってきたスキルや実績を堂々とアピールする場です。

しかし、専業主婦で仕事から長く遠ざかっているママは、再就職先でうまくやっていけるか不安になり、その気持ちが面接時の言葉や態度に出てしまうことも。

特に日本人は、外国人のように自分をアピールするのが苦手。謙虚さを美徳とするところもあるので、面接時に言いがちなワードを意識しておきましょう。

①子育てに理解のある会社なので応募しました

志望動機を聞かれた際に自分の都合だけを伝えるのはNGです。面接官はあなたを会社に貢献してくれる人かどうかを見ています。経験やスキル、実績などを基に自分がどのように貢献していきたいと思っているのかを伝えましょう。

②一生懸命頑張ります

何をどのように頑張るのかを具体的に述べましょう。企業で働く以上、仕事を頑張るのは当たり前のこと。面接官にあなたが働くイメージを持ってもらえるよう、具体的な言葉でやる気を伝えます。

回答例 「社内でのコミュニケーションに努め、一日も早く御社の戦力になれるよう全力で取り組んでまいります」

③特にありません

面接が一通り終わると、面接官から「何か質問はありますか」と聞かれます。そのときは、事前に準備しておいた質問事項を尋ねましょう。

やる気をアピールするチャンスなのに、「特にありません」と答えては、会社や仕事に関心がない人だと思われてしまいます。会社研究は面接対策の大事な要素です。いくつか質問を考えておきましょう。

回答例 「今後力を入れていきたいと思われる分野について教えてください」「子育て中の方はどんな活躍をされていますか。私もその方たちに追いつけるよう努力してまいります」

ハローワークの面接セミナーで本番慣れしよう

自分一人で面接対策をするのは不安というママや専業主婦は、マザーズハローワークを利用しましょう。全国にあり、面接対策やパソコン講習など、就職に役立つセミナーを実施しています。

ハローワークでも同様のセミナーを行っているので、利用してみてください。※セミナーの内容は地域によって異なります。

模擬面接では、面接官役の講師が気付いたことをファイ―ドバックしてくれるので、質問の受け答えはもちろん、ビジネスマナーなどもチェックすることができます。

本番の面接は自信を持って臨み、再就職を勝ち取ろう

面接の想定問答集を作って練習しておくと、本番の面接で焦らずにすみます。今回紹介した以外にも、いくつか想定される質問とそれに対する答えを考えておくと、面接に自信が持てます。

何よりも大事なのは、本番の面接です。当日は、笑顔で明るく、落ち着いてはきはきと答えましょう。

笑顔が苦手な人は、口角を上げて「イー」と発音すると自然な笑顔ができますよ。面接官との会話を楽しんでやろう、ぐらいの気持ちで自信を持って臨んでくださいね。あなたは大丈夫。成功を祈ります。

>一般社団法人日本おうちワーク協会

一般社団法人日本おうちワーク協会

一般社団法人日本おうちワーク協会は家族のそばで「おうち」で働くという選択肢を広め子育てや介護など制約のある人も自立しイキイキと輝ける社会の発展に貢献します